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2011年2月20日日曜日

外国からも言われる、内向き志向

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最近、日本の若者が「内向き志向だ」と言われていますよね。
自分自身は、まわりを見ている限り決してそうだとは思わないのですが、数値的にはやはり内向き傾向があるというのは事実だそうです。(統計が嘘をつける、というのは今はなしにしましょう笑)


アメリカ留学ばかりを指標とするのはいかがなものかとは思いますが、日米教育委員会(フルブライト)の事務局長であるDavidさんも、アメリカへ留学する日本人の数の減少は厳然たる事実であり、悲しいことである、と以前おっしゃっていました。


そのような中で、以前友人がつぶやいていた面白いTweetがありました。

"日本の若者「やはり」無気力・無関心" (1989/1/15日経新聞)、"「自信を失う日本の子供」、「志抱かず人生設計」"(同6/12) 、「保守化が進む東大生」(1988/4/22朝日新聞)。。。いつの時代もそう。
いつの時代でも、日本で年配(記事を書いているということは、4,50代でしょうか。)の方が若輩者を批判する。
「責任を若い人に押し付けている」とまでは言い切りませんが、こういったところに日本人の国民性が垣間見えるなぁと僕は面白がっています。
自分たちの所為にせず他人に押し付けたり、日本はやばいだの若い者がダメだからこれからダメになるだのと言ったり、卑屈精神まるだしの島国根性丸見えじゃないか、と思います。


そして最終的に彼らが行き着く意見は、「日本はこのような選択をしたからダメなのだ」、「あの国のようにこういった選択を取らないからダメなのだ」、「あの国に比べて日本の首相のリーダーシップときたら」というもの。すぐに他国の成功事例にしがみつくのです。
確かに今までは、アメリカでの成功モデルを真似して日本で成功する、というパターンは多かったでしょう。
ですが、人口減少、高齢化など、日本特有の問題を抱えた中で、アメリカや他国での成功事例を日本にそのまま当てはめることがいかに無用なことかということは…少し考えればわかるのではないでしょうか。


そして、「内向き」の議論に戻りますが、なんだかんだでこれからもずっと「内向き」なんでしょうね。
だって内向きでもやってこれるような国のシステムだったんですから。そう簡単に変えられるものではない気がします。
ですが、事情が変わった。インターネットは発達し、流通も何もかも、スピードが変わりました。
ステークホルダーも国内だけではない企業が増えてきました。いわゆる、グローバル化、とでも言いましょうか。こういった状況の中で「内向き」じゃ限界が来たのは間違いないでしょう。
だからこそ、改めてまた「若者の内向き志向」が問題視されているのではないでしょうか。


多くの日本企業も、もう国内だけではダメだと、気づき始めています。
だから国外に市場を求める。しかしそのためには英語に堪能な人材がほしいし、現地の人材がほしい。ということで、英語の重要性がまたこのタイミングで説かれているのでしょう。



イギリスのメディアであるBBCが、2月14日付(バレンタイン!)で面白い記事を書いていました。

Japan's young fight for work at home and abroad (英語)


記事では、"Lack of Initiative"(イニシアチブの欠如)や"Only Japanese"(日本語だけしかしゃべれない)といった、海外記者から見た日本人の若者の特徴が書かれています。
当然、"inward looking"(内向き志向)も言及してあります。


そして、記事の最後はこう締められています。


Now Japan has been overtaken by China, many believe it is doomed to relative decline, to slip further down the global ranking.Unless more of the young discover the drive to seek new opportunities for the economy abroad.
今や日本は中国に追い抜かれ、多くの人々が相対的な衰退やグローバルランキングにおけるさらなる転落の運命にあると信じている。多くの若者が国外の経済に新しいチャンスを求める意欲をつかまない限り、である。(意訳)

と、海外の記者まで(東京滞在の外国人ではありますが)書いています。

国内の大人に言われるのはいつものことながら、国外の大人からも日本の若者にかかっていると言われ、このままでいいのでしょうか。

危機感を持たれている若者の一人として、黙っているわけにはいかないよなぁ。

うし、やるぞ。

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